SLOW CIRCUS PROJECT

知る

SLOW CIRCUSって
何だろう?

日本初ソーシャルサーカスカンパニー

SLOW LABELより発足した、日本で初めて、ソーシャルサーカスを普及・実践するカンパニー。2017年よりシルク・ドゥ・ソレイユのサポートを受けてプログラムを開発。教育機関や福祉施設、自治体や企業などを対象にした体験型のチームビルディング研修やダイバーシティマネジメント研修を提供しています。

SLOW CIRCUSの特徴

特徴1 世界で広まるソーシャルサーカスが、遂に日本上陸!

25年以上にわたり、世界的サーカス団シルク・ドゥ・ソレイユが、地域課題を解決するための人材育成プログラムとして世界各地で広めてきたソーシャルサーカス。そこに、SLOW LABELのアクセシビリティのノウハウを融合させて作った、ここでしか体験できない完全オリジナルなプログラムです。2018年から、全国各地で延べ1500人が体験。日本でも広まりつつあります。

世界で広まるソーシャルサーカス日本上陸!

特徴2 誰でも体験できる。日本一、敷居の低いサーカス学校!

欧米では、日本のピアノ教室や体操教室のような感覚でサーカス教室が存在しています。SLOW CIRCUSが提供するプログラムも、こうした欧米のサーカス教室のようにフィットネス感覚で楽しくご参加いただけます。初心者からプロの方まで、時には一緒に、また時には目的やレベルに応じて、練習や創作を楽しむことができます。

日本一敷居の低いサーカス学校!

特徴3 個性溢れるメンバーで構成されるサーカス団!

SLOW CIRCUSは、年齢、性別、障害、専門分野など、様々なバックグラウンドの個性溢れるメンバーによって構成されています。現在30名を超える団員が所属しています。住んでいる地域から表現の仕方まで、ひとりひとりのスタイルや手法を尊重しながら、活かしあい、支え合えるチームをめざしています。SLOW CIRCUSの団員には海外経験者も多く、グローバルな視点と感覚で運営しています。2021年には、国際的なスポーツイベントの開会式で演出やパフォーマンスを披露しました。

個性溢れるメンバーで構成されるサーカス団!

特徴4 安全な環境をつくるスペシャリスト

SLOW CIRCUSのプログラムには、障害などを理由に不安を抱える方も安心してご参加いただけます。誰もがフラットに輪になってプログラムを楽しむためのスペシャリスト。

安全な環境をつくるスペシャリスト

アクセスコーディネーター

個別の事情を理解し、安全な環境をつくる上で必要な人材や補助具のコーディネートなど、参加する上での不安やストレスを最小限にするためのサポートをします。

アカンパニスト

表現者として同じ立場でプログラムに参加しながら、様々な困難に寄り添い、乗り越える方法を一緒に探りながら、隠れた創造性を引き出す伴奏者です。

ソーシャルサーカスって何?

A.サーカスピープルが
世界各地で実践する平和活動

ソーシャルサーカスは、サーカス技術の練習や習得を通じて、社会で生き抜くために必要なスキルを総合的に育む体験型の教育プログラムです。世界75カ国以上の300を超える団体が、貧困・難民・虐待などに起因するマイノリティのエンパワメントとコミュニティビルディングに取り組んでいます。

サーカスピープルが世界各地で実践する平和活動 サーカスピープルが世界各地で実践する平和活動 サーカスピープルが世界各地で実践する平和活動

point.1 様々なスキルを総合的に育める

様々なスキルを総合的に育める 様々なスキルを総合的に育める

テーマや目的、参加者のレベルに応じて90〜150分で構成されます。みんなで輪になり心身の緊張をほぐすウォーミングアップから、道具を使ったワーク、仲間と一緒にゲーム感覚で楽しむ創作など、エクササイズは多岐にわたります。これらを通じて、コミュニケーション力、自己表現力、身体能力、創造力、危機管理能力、集中力、レジリエンス(回復力)、協調性、社会性、リーダーシップ、チーム力など様々なスキルを総合的に育んでいきます。

point.2 役割を実感し自己肯定感を高める

役割を実感し自己肯定感を高める 役割を実感し自己肯定感を高める 役割を実感し自己肯定感を高める

サーカスは、演劇、ダンス、アクロバット、音楽、美術など様々な要素が含まれる総合芸術です。身体を使うことが好きな人はアクロバットや空中芸、道具を使って表現することが好きな人はジャグリング、みんなを笑わせることが好きな人はクラウン(道化師)、など。それぞれの個性や得意なことを伸ばしながら自己肯定感を高めます。

point.3 リスクのあることに挑戦する

サーカスは、高いところに登ったり飛び降りたり、日常では経験しないようなリスクを伴うことに挑戦します。チーム一丸となって取り組むことで、安全を確保し、集中力や協調性などを育みます。

リスクのあることに挑戦する

point.4 世界のソーシャルサーカスカンパニーと共に

世界のソーシャルサーカスカンパニーと共に 世界のソーシャルサーカスカンパニーと共に

世界各地に、それぞれの地域が抱える社会課題と世界平和に真摯に向き合って活動を続けている団体やアーティストがいます。SLOW CIRCUSでは、これまで、アジア・中東・欧州・北南米と様々な国と地域のソーシャルサーカスカンパニーと、アーティスト招聘や調査研究、共同創作を通じて交流してきました。今後も、日本を代表するソーシャルサーカスカンパニーとして国際交流を続けていきます。

コメント

金井ケイスケ

SLOW CIRCUS ディレクター / サーカスアーティスト 金井ケイスケ

今、コミュニケーションの手段が大きく変わりつつあります。テレワークが定着し、オンライン教育も導入されはじめ、オフィスや学校に足を運ばなくてもネットさえ繋がればさまざまなことが事足ります。そのとても大きな恩恵の陰で、血の通った対面の機会が失われ運動不足になり、フィジカルな脳への刺激体験が減ってきています。私たちのソーシャルサーカスは、遊びの中にちょっぴり危険な要素を折り混ぜ、仲間と力を合わせるからこそ達成できる感動があります。このプログラムはこれからの時代に必要とされるリアルな出会い、生き抜くためのヒントに溢れています。

金井ケイスケ(SLOW CIRCUS ディレクター / サーカスアーティスト)

文化庁国内研修員として能を学んだ後、文化庁海外派遣研修員として日本人で初めてフランス国立サーカス大学(CNAN)へ留学。卒業後、フィリップ・デュクフレ演出のサーカス作品でヨーロッパツアー後、フランス現代サーカスカンパニーを立ち上げ世界35カ国で公演。2009年、帰国。2014年より、SLOW LABELと共に障害のある人が参加できるサーカスワークショップを展開。
2016年リオパラリンピック閉会式・旗引継式 チーフアカンパニスト。
2021年東京パラリンピック開会式 ・サーカスパート演出。

これまで交流した主な海外拠点 海外リサーチMAP

ARGENTINA / アルゼンチン
Circo del SUR, Cuerda Firme, Circo en Movimiento
BELGIUM / ベルギー
ESPACE CATASTROPHE
BRAZIL / ブラジル
Circo Crescer e viver
CANADA / カナダ
Caravan coop, Centre Jaque Cartier, Cirque du Soleil, Cirque Hors Piste, Ecole de cirque de Québec, Kingston Circus Arts
CHILE / チリ
Circo del Mundo
ENGLAND / イギリス
AIRHEDZ, Extant, Graeae Theatre Company, Candoco Dance Company, national center for circus arts
INDONASIA / インドネシア
Red Nose Foundation
ISRAEL / イスラエル
Nalaga'at Center, Israel Circus School, ALYN hospital
ITALIA / イタリア
ALTRO CIRCO, Casa Circo Stanza, Flic Scuola di Circo, Scuola Circo Teatrazione
JAPAN / 日本
瀬戸内サーカスファクトリー
PALESTINA / パレスチナ
Palestinian Circus School
PERU / ペルー
La Tarumba
SINGAPORE / シンガポール
Circus in Motion

profile

団体名
SLOW CIRCUS(スローサーカス)
設立
2019年
運営母体
認定NPO法人スローレーベル
所在地
〒232-0014 神奈川県横浜市南区吉野町2-4 国際吉野町ビル402
マネジメントパートナー
ミラクル株式会社(代表:栗栖良依)

history

2014
ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014の企画として、障害者と創作したサーカス作品で成功をおさめたカトリーヌ・マジ(エスパス・カタストロフ総合ディレクター) を招聘しワークショップを実施※。またサーカスアーティスト金井ケイスケを交え、障害の有無を超えて参加できるサーカスワークショップを実施するが、施設でのアウトリーチは成功するも、施設外でのワークショップにはアクセシビリティの課題から障害者が参加できないという壁にぶつかる。
※ コーディネート:田中未知子(瀬戸内サーカスファクトリー
2015
金井ケイスケと共に「SLOW MOVEMENT」を立ち上げ市民パフォーマーを募集して作品を制作発表。作品をつくる過程で障害者との芸術活動を支援する専門人材アクセスコーディネーター・アカンパニストを育成し、障害者がアクセスするための環境整備に取り組む。 徐々に障害のあるパフォーマーが増えてくる。(以後、全国で11公演を実施)
2016
リオパラリンピック閉会式・旗継式の演出チームにSLOW LABELディレクター栗栖良依がステージアドバイザーとして合流。出演者、支援人材などのチームを派遣し、パフォーマンスの成功に貢献する。
2017
ロンドンパラリンピックのチーフエアリアル(空中芸)トレーナーを招聘。国内のエアリアルアーティストを対象に障害者のエアリアル指導者育成事業を実施。理学療法士やフィジカルトレーナーと、障害者の心身機能向上のためのトレーニングを研究開発ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017開催。国内外100名の市民が出演する野外サーカスを発表。森山開次を演出振付に迎え、100名の市民参加パフォーマンス作品を大阪で発表。シルク・ドゥ・ソレイユのサポートを受けながらソーシャルサーカスの研究開始。
2018
アジア、北米、欧州のソーシャルサーカス拠点をリサーチ。 国際ソーシャルサーカス会議(イタリア)出席。ケベックイタリアから指導者を招聘し、国内のトレーナー育成に取り組む。
2019
ソーシャルサーカスを本格始動。特別支援学級(中学校)へのトレーナー派遣、企業のダイバーシティマネジメントを目的とした研修プログラムを開発。社会と接する機会が希薄なマイノリティのエンパワメントのための月1回レギュラーコース、SLOW CIRCUS SCHOOLを試験的に開始する。
2020
福祉施設や教育現場などで気軽にソーシャルサーカスを導入してもらうために、7種類の道具にDVDが付いた「ソーシャルサーカス初心者キット」を開発。また、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、サーカススクールのオンライン化に挑戦。参加者全員とコミュニケーションを取りながら楽しむ「オンラインスクール」、一つの種目をおうちで練習するための「オンラインサークル」、団員がおうちで楽しめるエクササイズを紹介する「SLOW CIRCUS CHALLENGE」などをスタートした。創作では、国際共同創作アニメーション『MEG』(ヨコハマ・パラトリエンナーレ2020公式作品)を発表。
2021
日本財団のTRUE COLORS FESTIVALにて、新作『T∞KY∞ -虫のいい話-』を制作。本番当日に緊急事態宣言が発令され、前日に関係者を招いて実施したゲネプロの模様をオンラインで配信。Kissポート財団主催で、港区立障害保健福祉センター(ヒューマンぷらざ)で月1のサーカススクールを開催したほか、愛媛県や静岡県でも体験ワークショップを開催。